文字起こしの専門性について

在宅ワーカーからの搾取によって成り立つテープ起こし業界の闇 – Webライターとして生きる : http://writer.hateblo.jp/entry/2017/09/12/230344

この記事は衝撃的だ.僕のような人たち(つまり研究者予備軍)がやっていることとは,どうやらかなり違うことが起こっているらしい.

まず時給制か,単価制か.普段,研究者予備軍が外注されている文字起こしは,基本的には時給制だ.どれだけ進んでも,どれだけ進まなくても,1時間はきっちりいただく.そのうえで,その分ちゃんと文字起こしができるように,環境設定を整えていくわけである.(AutoHotkeyの利用はそこからの発想だ.)

もちろん,議事録のようなテープ起こしは,”読めればいい”程度のものであると理解されることが多くて,分析などにかけられることを想定していない(はずだ).となれば,とにかく日本語がわかってそれを文字に起こしていく,という単純作業と取られても仕方がない

しかし,どのように文字に起こすか,で,内容の理解に差が生じる.そのことを理解していない人は予想以上に多い.それが笑いとともに用いられているのか,それともシリアスな音調なのか,あるいは[まぁねぇ]などという発話が省略されたときに,その意味がどのように変わるか,は,議事録のうえで重要ではないはずがない.それを考えるなら,相当の時間がかかっても仕方がないはずなのだ.どの文字を起こすか,あるいは,どのようなタイミングで起こすか,は,もはや美学といってもいい.専門職ですらあると思う.(疑うなら,何時間も文字起こしをしてみるといい.当人が非効率性に耐えられなくなる姿が想像できる.ほらほら,AutoHotkeyが君を待ってるよ.)

つまり上の記事とも重なるけれど,こういうことだ.「文字起こしは,片手間でできる作業ではない.自信と矜持と自己成長の志向をもってなされるべき,専門職なのだ」と.

※このブログは,「文字起こし」で検索して来られる方が実に多い.そういうわけで,この気持ちを,自身にもそして来られた方とも,共有しておきたかったのである.さあ,給料アップを求めて戦おうではないかー!

 

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