昭和に再建された城たち

昭和に再建された城たちは,どこか味気ない.

ひょんなことから,僕はある人と城を巡っている.最終的には100か所をめぐる予定だ.その城たちは,日本の各地に散らばっていて,種類も様々で,暇があるときは100城がリストされたものを見ては,日本の歴史のことを考える.

結論?日本人は戦争ばかりしていた,すごく好戦的な民族だ.

そのことを人は忘れがちだと思う.

あるいは人間が好戦的なのかもしれないけれど.

その一つの形が,城だと思う.

城は,美しさと,戦争をするための機能性とを備えている.そしてそれが映えるのは,築城当時の建物が木製で残っているところだ.

逆に残念なのは,空襲などで焼けてしまった後に再建された城たちだ.大阪城や和歌山城がそれにあたる.先日和歌山城にいったけれど,第二次世界大戦中にアメリカ人たちに空襲で焼かれて,戦後再建された.和歌山城の名だたる城主たちには申し訳ないけれど,今は大した建物ではなくなっていますよ,吉宗公.コンクリートのアミューズメントパークみたいなところです.大阪城だってそうである.

戦争のために建てられた城が,時間を経て,大きな戦争の力によって破壊される.それを取り戻そうとその大きな戦争によって得られた力を使って直しても,それは決してもとには戻らない.

一度失われると,もう戻らないのだ.

僕は何度も考える.戦争なんかやめて,じゃんけん大会にしてしまえばいいと.あるいは,総合格闘技戦にしたらどうかと.国で一番のマッチョな人たちを集めて,10 vs. 10ぐらいで戦わせればいい.爆弾を落としあうより,はるかにマシだ.

確かに僕は,他の国に日本が侵略されるのは嫌だ.日常が破壊されるのはもっと嫌だ.もしそういう人やら国やらがあれば,このじじばばばっかりで資源の枯渇している残念な国を侵攻することを,ぜひ思いとどまって,お引き取り願いたい.そして,もう戦う機能もなにもかも失われた,哀れでしかし雄大な木造建築物たちをそっとしておいてほしい.

それがコンクリートに置き換わるだけで,どれぐらい悲しいか.

それは生きる上で知る必要のないたぐいの悲しみなんじゃないか,と思う.

 

 

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