シャワーの水圧について

バスルームのシャワーの水圧が低く,ちょろちょろとしたシャワーだけで1年半ほど生活していた.

バスルームのシャワーの水圧が下がり始めたのは,住み始めてから半年ぐらい経った頃だった.お湯の水圧が特に低く,バルブをいっぱいに開いても出てこない.冬場などは特につらかった.

でも,よくよく考えれば,この建物は10階ぐらいまであるから,それなりの水圧が無ければ,建物の全てにお湯を行き渡らせるのは難しいだろう.だから,どこかにあるバルブをひねれば,きっと水圧は上がるはずなのだ.そこまでは良かった.だけれど,僕は「そんなもんだろう」ぐらいにしか思わず,受け入れてしまっていたのだ.

そしたら,実はそのバルブは,バスルームの端っこ,ちょうどトイレのタンクの左側にある赤いバルブであることが,シャワーヘッドを取り替えるときにわかった.その配置とか,赤い感じから,僕はきっとこれはガスか何かだから,あんまり触らないほうが良いのだろう,と勝手に判断していたのだ.

でも今からよく考えたら,何も触らないというのは,あるいかいかにも臆病な選択であったことが悔やまれる.バルブがちょっといじったぐらいで悪くなるはずは無いのだ.ちょっといじってみればよかったのだ.そして何かがあったら,ごめんなさいと言って謝ればよかったのだ.僕はともかく,いろいろと冒険をしてみるべきだったのだ.疑ってみるべきだったのだ.いじくり回してみるべきだったのだ.

ということで,僕は今,シャワーの水圧で損した分を取り戻すために,割と水圧を高めにしてシャワーをあびている.大して重要ではないように思うかもしれないけれど,シャワーの水圧ほど,生活に欠けていると悲しい物はない,と今では思う.

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