Brexitについてのまとまらない所見

それは英国人の,英国人による,英国人のためのチョイス.9時間も時差のある国の人間がグダグダ言ったところで,なんにもならないのはわかっている.けど,なんか書きたい.

世界は英国のEU離脱(Britain+Exit=Brexit)にショックを受けているようで,私のFeedlyのニュースフィードはそればかりになってしまった.記憶が曖昧だったので調べなおしてみると,EUの前身であるECが発足したのは1967年とのこと.冷戦まっただ中だ.

調べてみると(世界史でやったはずなのになぁ),EUの元になったのはECで…というのはどこか聞いたことがある話だ.ことはもう少し複雑で,フランス・西ドイツ・イタリア・ベネルクス3国( オランダ・ベルギー・ルクセンブルク ) をまとめたECSC(ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体)がフランス主導で出来,その後周りの同盟を引き連れながらECを作る.

英国は対抗するようにEFTAを作るが(この辺がフランスと英国の関係を汲み取れる),貿易赤字に苦しんで,結局73年にECに入ることになったわけだ.たぶんしぶしぶ.

そう考えると,他国とのやり取りを始めて40年以上が経過し,世界もかなり変わった.20歳だった若者は,60歳の高齢者になった.Time誌によると,世代差があるという.EU以前の原体験を持つ高齢者たちは,若者層に比べて,Leaveの選択をしやすいそうだ.確かに,今働き盛りの40歳の人たちなんかは,EU加盟後の世界しか原体験としては持っていないはずだ.

しかし,原体験を有しない私が60年前以上の広島の原爆に対して憂いを持つように,この度選挙に行かれた方々のなかでLeaveに投票した19%の若者(18-24歳)も,同様の気持ちがあるだろう.1979年からECU(後のユーロ)を使う欧州に対して,(特に問題なく導入できるはずの)ユーロを導入せず,ポンドを使用している辺りなどで,「いや,私,出ようと思ったら出られるんだからね,勘違いしないでよねっ!」というツンデレな英国の態度が垣間見られる.

確かに,Pros and Cons(利点と欠点)を考えた時,EUにいる利点はあまりないような気がする.少なくとも,若い層でLeaveに投票した19%の人たちは,そう思っているかもしれない.英国に住む人で,例えばルーマニアに行ってあえて低賃金で仕事をしようと思う人は相当変わっていると思っているだろうし,海外に行くならビザを取ればいいし(たぶん英国人なら受け入れてくれる所も多いだろうから),他国のものがバンバン入ってきてMade in UKなんて見られなくなるし,UKのスタンダードからすると質の低い資格を持った”有資格者”が入ってくるし,EUだからって厳しいことで有名なUKの国境をゆうゆうと超えられてしまうし,なんだか悪いことばっかり目に入ってくるなぁ,と思っていることだろう.僕だってそう思っちゃうだろう.なんとなくLeaveは良くないなぁと思って,Remainに投票した人が,どれ位いるんだろう.Pros and Consしたのか.事前に政府は説明したのか.Pros and Cons.

それに付け加えて高齢者層の「しゃーなしEC入ってみた」という過去の体験.Leaveに投票した人たちは,おそらく何か「違和感」みたいなものを感じたんだろう.特に代案はないけれど,「違和感」を感じる能力って,おそらく人に備わっているものだと思うので.

こう考えると,Granddads, Grandmasたちの大英帝国最後の砦が,この一般投票だったんだろう.田舎にすむ彼らの,グローバル化,ボーダレス化,失われていく大英帝国への最後の抵抗.

でもそれも,英国人のチョイス.

僕が何をいったって,それは単なるいくらかのバイト数にしか過ぎない.So sit back and relax. 嫌になったら戻ってきたら良いよ,ぐらいのEUの気概にも期待している昨今.

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